外国為替市場で円高の流れが強まってきた

外国為替市場で円高の流れが強まってきた。円相場は7~8日に対ドルでの年初来高値を立て続けに更新し、今春以降の“壁”となってきた1ドル=108円を突破して107円台に入った。複数の円買いドル売り要因が重なったためだが、9日に建国記念日を迎える北朝鮮が新たな挑発行動に踏み切れば投資家のリスク回避を一段と促し、企業業績に逆風となる円高に弾みがつきかねない。

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 円高が急速に進んだのは7日の日本時間夜の海外市場だ。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日の記者会見で、10月に量的金融緩和策の縮小の大枠を決めると述べた。これを受けてユーロ高ドル安が進み、円の対ドル相場にも波及して円高ドル安になった。

 ドラギ総裁の発言は外為市場でユーロ高を誘った半面、債券市場では欧州の長期金利が低下し、つられて米長期金利も昨年11月以来の低水準となった。大型ハリケーン「ハービー」に続き「イルマ」が米南部に上陸する恐れがあり、米経済活動の足かせになりかねないとの懸念も米金利低下につながった。日米金利差が縮小するとの見方から円高ドル安が進み、1ドル=108円の壁が破られた。

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 こうした中で、北朝鮮建国記念日に合わせて一段の挑発行動に出た場合、週明けの東京市場では「最大で円相場は1ドル=105円を意識し、日経平均株価は1万9000円の維持が問われる」(岡三オンライン証券の武部力也投資情報部長)といった声が出ている。